2009年02月21日

完敗。

今まで、私は料理には自信がありました。

お店で食べるようなものには絶対勝てないけれど、家庭料理としては、人に負けたと思ったこともありませんでした。

それがいきなり覆されたというか、すっかり自信をなくして、料理を作る気力さえなくなってしまった・・・。

自分の時間はすべて、料理のメニューを考えることや、レシピの検索をして、自分なりにアレンジすることに費やしてきました。

限られた食費で、いかに美味しいものを作るか。

気が付いたら、仕事の日も休みの日も、自分の職場以外のスーパーのデジタルチラシまでぬかりなくチェックし、どれをどのスーパーで買うかを決めて、スーパーを何件もはしご、とかいうのが当たり前になっていました。

お互いのシフトが決まった時点で、料理を作る日が何日あるか、何を作るか、というのを、材料を効率良く使うためにあれこれ考えて、一ヶ月分のメニューを先にあらかじめ決めてしまうというのも、休みを一日潰してやってました。

それくらい、料理には情熱をかけてきました。

私が他の女の子に勝てることなんて、料理しかないと思ってたから。

彼に、ひとこと『おいしい』って言われたくて。

毎日、頑張りました。

休みの日もずっとキッチンにこもって、まともに座る時間さえありませんでした。

家計簿も大雑把ではなく、ひとつひとつ、なにがいくらだったか分かるようにすべて書き出し、他より安くいい買い物をしたと思ったものには赤、他よりも高いけど買ってしまったとか無駄だったものには青の線を引っ張って。

料理料理料理お金お金お金でノイローゼになりそうでした。

それでも、一口しかないコンロとオーブンレンジだけで作れるものって限界があって。

自信を持ってジャーンと出せるようなものは作れていなかったのかも知れません。

イベントなんかで、がんばって作った料理は、必ず写真を撮ってから食べてました。

お弁当を毎日作っていた頃は、代わりばえのしないお弁当を毎日写真に撮ってました。

すべて自己満足だった気がしてます。

彼の家のごはんのメニューを聞くと、いつも豪勢で、ものすごく食費かかるだろうなぁとか思ってました。

おふくろの味に勝つのは到底無理だとしても、やっぱり負けたくはないと思ってました。

彼はずっと実家に住んでいるから、ごはんに困ったことがありません。

だからかな。

多分、彼は、軽い気持ちで、本当にまったく悪気はなく言っているんだろうけれど、けっこう料理にうるさいです。

もちろん、批判するような言い方はしないし、文句を言うというわけではないけれど、これがこうなってるのは好きじゃないとか、コロッケにはこだわりがあるから、今回のコロッケは中身と衣の一体感がないとかいうことを、さらりと口にしてしまうことが多々あります。

その度に、傷付いていました。

あんなにがんばったのに。

あんなにお金も時間もかかったのに。

でも、昨日、やっと理由が分かりました。

彼のお母さんは、調理師免許を持っているそうです。

ごはんがまずいと思ったことは一回もないそうです。

普通の家庭って、お母さんがウッカリ煮物を焦してしまったとか、魚を焼き過ぎてしまったとかいうハプニングが、年に数回はあるもんだと思ってたんですが、彼の家は違うらしい。

そりゃ、調理師免許持ってるくらいだったら、素材を最大限に生かす下ごしらえとか、ちょっとした隠し味とか、当然知っているだろうし、私なんかがやったら時間がえらくかかる作業もアッサリサックリやってしまうんだろうな。

お正月の三賀日は、お雑煮の具が毎日違うとかいう話を聞いた時に、気合い入ってるなくらいは思ったけれどが、まさかそこまでの達人だったとは。

もう、何を作っても勝てないのかと思うと、料理をする気力が一気になくなりました。

舌が鈍感すぎて、旨いも不味いも分からない男は嫌だけれど、できれば、母親が忙しくてあんまり家庭料理に恵まれていなかったとか、一人暮らしでまともなものを食べていなかったとか、そういう境遇の人がよかったな・・・。

私が落ち込んでたら、彼が、

「大丈夫だよ。りつこが作ってくれる料理もおいしいから」

って言ってくれたけれど、私の乾ききってしまった心にはまったく響かなく、自信とともに、料理をする気力もすべて無くしてしまった感じです。

こんなにこんなに頑張っても、たいした評価のされない料理を、一生作り続けるのかと思うと、すべてが嫌になりました。

悔しくて、自分が情けなくて、涙がとまらない。
posted by miri at 22:08| Comment(7) | TrackBack(0) | ボケボケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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